2021年度第3回学習会報告

2021年度第3回学習会が,以下の内容で開催されました。

 

北海道キャリア教育研究会第3回学習会

日時:2022年3月20日(日) 13:00-15:00

開催方法:ZOOMによるオンライン開催

 

当日のプログラム

13:00~13:10 開会挨拶・趣旨説明(岡部敦 札幌大谷大学・北海道キャリア教育研究会会長)

13:10~14:10 発表「実践的な学びを支える環境整備についての一考察〜職業高校の事例より〜」(明田川知美 北海道武蔵女子短期大学)

14:10~14:20 休憩

14:20~14:50 質疑応答

14:50~15:00 閉会挨拶(岡部敦 札幌大谷大学・北海道キャリア教育研究会会長)

司会:樋原智恵(北海道武蔵女子短期大学 キャリアサポーター・札幌国際大学 非常勤講師)

 

発表の概要

タイトル:

実践的な学びを支える環境整備についての一考察〜職業高校の事例より〜

発表者:

明田川知美(札幌武蔵女子短期大学)

概要:

 新学習指導要領では探求学習の重要性が指摘されていますが、農業・工業・商業・水産といった専門科を持つ職業高校では従来より実践的な演習が行われてきました。

 今回の報告では、北海道内の職業高校への聞き取りをもとに、実践的学びを展開する際の課題について考察します。聞き取りでは、予算の枠組みや指導人員の確保など、学びを支える条件整備についての困難が見えてきました。
 今後、予測不可能な社会の変化に対応するために探求学習を充実させていく上で、より自律的で柔軟な学校運営が求められます。普通科よりも取組みが進んでいる職業高校の事例を検討することで、今後の環境整備のあり方を考える一助になることを期待しています。

2021年度第2回学習会報告

2021年度第2回学習会が,以下の内容で開催されました。

 

北海道キャリア教育研究会第2回学習会

日時:2021年12月5日(日) 13:00-15:30

開催方法:ZOOMによるオンライン開催

*申し込みフォームはこの記事の下部にあります

 

当日のプログラム

13:00~13:10 開会挨拶・趣旨説明(岡部敦 札幌大谷大学・北海道キャリア教育研究会会長)

13:10~14:10 発表1「イタリアにおける移民子弟の社会統合と教育-Integrazione sociale ed educazione dei bambini immigrati in Italia -」(望月由美子 札幌大谷大学短期大学部 非常勤講師)

14:10~14:20 休憩

14:20~15:20 発表2「SDGsの達成の先にある目標2050年を見通して」(古谷知之 北海道静内高等学校 教諭[数学])

15:20~15:30 閉会挨拶(岡部敦 札幌大谷大学・北海道キャリア教育研究会会長)

司会:半澤礼之(北海道教育大学 釧路校)

 

発表の概要

発表1

イタリアにおける移民子弟の社会統合と教育-Integrazione sociale ed educazione dei bambini immigrati in Italia -

発表者:望月由美子(札幌大谷大学短期大学部 非常勤講師)

概要:本発表では2006年と2014年にイタリア教育相が公布した「外国人生徒の受け入れと統合に関するガイドライン」を取り上げ,20世紀後半から現在に至るイタリアの移民子弟教育の現状と課題について検証するものである。経済移民,難民の流入が急増した1990年代よりイタリアでは未成年の移民子弟の社会統合,教育権利に関する議論が高まった。その柱となるインターカルチュラル教育の理念と実践,その変遷を2つのガイドライン分析から再考するものである。

発表者略歴:北海道大学教育学部を卒業後,千葉大学大学院社会文化科学研究科にてイタリア美術史を若桑みどり氏のもとで学び,2005年に文学博士号を取得。2005~06年にボローニャ市にて私費留学,2006~07年にイタリア政府小学生としてヴェネツィア大学カ・フォスカリに国費留学。現在,北海道大学,札幌市立大学,大谷大学短期大学部にて非常勤講師を務める。

 

発表2

SDGsの達成の先にある目標2050年を見通して

発表者:古谷知之 北海道静内高等学校 教諭(数学)

概要:地元の生産者を応援するための高校生による「フードロスをなくそうプロジェクト」を題材として、非認知スキルの向上とキャリアデザイン力の育成について考えます。プロジェクトには新ひだか町役場の方々が有志で関わっており、次年度からは町のプロジェクトとして引き継がれる予定です。学校から始まった取り組みが、地域に開かれ根付いていく中で、生徒たちの地元との向き合い方にも変化がありました。

SDGsの達成の先にある目標2050年を見通して、生徒が自分と地域の未来を拓いていく上で、何が求められているのかを皆さんと考えたいと思っています。

発表者略歴:2004年3月,東京理科大学理学部Ⅱ部物理学科を2年間のニートおよび引きこもり期間を経て何とか5年で卒業。2004年4月から4年間で4校、期限付き教諭として道内を転々として、大小さまざまな規模の高校での勤務を経験。2008年より正規採用となり、三笠高校で勤務。
 この間、生徒の生きにくさに応えられず、カウンセリング技法に興味を持ち、ソリューションフォーカスアプローチの勉強会に5年間通う。また、2010年秋に道化師としてウクライナの病院や孤児院を1週間ほど旅をする。2011年の夏休みに東日本大震災の被災地となった大川小学校付近で道化師として活動。2012年から現在まで、静内高校で勤務。2018年ころから今の学びに違和感を感じ、時代の変化に対応する学びのテストとして学校外でwhose × foodsプロジェクトを始動。
 今は非認知スキルの評価方法と育成プログラムを作成すると心に決めたところ

2021年度第1回学習会報告

2021年度第1回学習会が,以下の内容開催されました。

 

日本キャリア教育学会 北海道・東北地区部会第1回研究会

北海道キャリア教育研究会第1回学習会

 

2021年6月20日(日)13:00-16:00
「キャリア教育でつながる学び(Linked Learning)-キャリア・パスポートの活用も視野に-」
講師:三村隆男(早稲田大学教職大学院教授)

概要:

2020年度は、新しい共通テストの実施やキャリアパスポートの導入など、学校教育に新たな変革が起こる年のはずでしたが、コロナ禍だけではなく様々な事情で霞んでしまったり、見えにくくなってしまいました。その一方で、感染予防のため学校が一斉に休校になったり、オンライン授業が新しいスタンダードになるなど、短期間の間にこれまでのやり方を大きく変えざるを得ない事態が生じました。そうした中、学びの意味が改めて問われています。   

 今回の学習会では、主にアメリカ・カリフォルニア州を中心に展開するLinked Learning(LL)の取り組みについて紹介します。LLは、学校教育において現実社会の職業に直結した学習を展開し、教科学習への強力な動機づけを実現する教育プログラムです。高校中退の減少、就学率、卒業率の上昇、大学進学への準備状況など多くの点で、LLの履修者が非履修者に対し改善を示すデータが既に報告されています。当日は、日本での実践事例を紹介しながら、米国のLLの趣旨を生かしたわが国の学校教育で可能なLLの在り方について考えていきたいと思います。関連して、キャリアパスポートについても取り上げます。キャリア教育、教科横断的な取り組みを始めたいと考えている方、キャリア教育の具体的な事例を知りたい方など、多数のみなさまのご参加をお待ちしています。なお、LLの詳しい内容は、Linked Learning AllianceのHP (https://www.linkedlearning.org)を参照してください(英語のみ)

2020年度第1回学習会報告

2020年度第1回学習会が,以下の内容で開催されました

 

 2020年8月29日(土)に,北海道キャリア教育研究会第1回学習会兼,日本キャリア教育学会北海道東北地区部会第1回研究会を開催します。今回は,新型コロナウイルス禍の中,遠隔によるフィールドワークの活動について話題提供を行い,オンライン形式で参加者相互の情報交換をしながら今後の新たな可能性について皆様と共に考えていきたいと思います。

 会員・非会員どなたでも参加できます。皆様のご参加をお待ちいたしております。

 

【テーマ】

「コロナ時代のオンラインによるフィールドワークについて」

【発表概要】

コロナ渦におけるフィールドワークの実践例として、八雲町の若手事業者らによるリモートツアーに焦点を当てた3年ゼミの活動を紹介する。事前に既存の観光PR動画を視聴して評価を行い、リモートツアーによって提供された観光資源の魅力や可能性について参加学生の視点から発表したい。

【日時】

2020年8月29日(土)13:00~15:30 途中参加・退席可能です

【形式】

オンライン(ZOOM)開催

【プログラム(予定)】

・開会挨拶・趣旨説明(岡部敦 札幌大谷大学・北海道キャリア教育研究会会長)

・話題提供「リモートによるフィールドワークの可能性」森雅人・山下成治(札幌大谷大学)

・司会:半澤礼之(北海道教育大学 釧路校)

【参加費】

無料

【申し込み方法】

以下のフォームに必要事項を記入しお申込みください

https://forms.gle/9XfCNHEyZKijLTpt5

【申し込み締め切り】

2020年8月22日(土)

(前日までにミーティングID,パスワードを連絡いただいたアドレスに送信いたします)

2019年度第2回学習会報告

2019年度第2回学習会が,以下の内容で開催されました

 

第一部「研究推進企画:教育実践を論文にまとめるには」

 午前中におこなう第一部は,「研究推進企画」として,教育実践を研究論文としてまとめるための基本的な考え方や方法について学びます。「自分の実践を論文の形にまとめたいけれど,どのようにしてよいのかわからない」という方々に,是非参加していただければと思います。まとめた実践は,本研究会で発行している研究紀要「北海道キャリア教育研究会研究紀要」に掲載することもできます。

第二部「学習会:テーマ・地域教育」

 午後からの行う第二部は,従来どおりの学習会です。今回は,以下のプログラムにあるように「地域教育」に焦点をあてた発表です。「地域」「子ども」「キャリア」といった言葉に関心のある方は(ない方も!)是非ご参加ください。

 

参加は自由です。当日会場に直接おこしください

 

北海道キャリア教育研究会第2回学習会プログラム

日時:2019年9月29日(日)

第一部:10:00~12:00

第二部:13:30~16:30

(どちらかだけの参加でも構いません)

場所:小樽商科大学札幌サテライト(札幌駅から徒歩2分。紀伊国屋の入っているビルの3Fです)

https://www.otaru-uc.ac.jp/satellite/

参加費無料

 

プログラム:

【研究推進企画】
10:00-12:00
教育実践を論文や研究発表の形式まとめるには・・・?
「論文をまとめるために必要な視点とは」
講師:半澤礼之(北海道教育大学釧路校)
「インタビュー調査をもとにした論文作成の方法」
講師:安宅仁人(小樽商科大学)

【学習会】
13:30 開会の挨拶(岡部敦 札幌大谷大学)
13:40 発表1「地域をともにつくる学びの中で子ども・若者が育つ―うらほろスタイルふるさとづくり計画」
講師:宮前耕史(北海道教育大学釧路校)
15:30:発表2「地域教育について考える-『道東の地域教育をつくる会』の取り組みより-」

講師:半澤礼之・宮前耕史(北海道教育大学釧路校)

 

終了後に会場近くで懇親会を予定しています(希望者のみ)

2019年度第1回学習会報告

2019年度第1回学習会が,以下の内容で開催されました

 

北海道キャリア教育研究会2019年度第1回学習会
日本キャリア教育学会北海道東北地区研究部会研究会

 

日時:2019年6月29日(土)13:00-16:00
  *終了後は、会場周辺で懇親会を予定しています。
場所:小樽商科大学札幌サテライト
札幌市中央区北5条西5丁目
(紀伊国屋書店札幌店の建物3階)
参加費:無料

 

プログラム:

1.代表の挨拶,参加者自己紹介:13:00~13:30

2.発表1:13:30~14:30
テーマ:困難を抱える若者の就労支援
〜ユースワーカーの現場から〜
講師:札幌市若者支援総合センター副館長 田中基康

3.発表2:14:45~15:45

テーマ:バルネラブルな若者への学習の機会を確保する取り組み(カナダ・アルバータ編)

講師:札幌大谷大学 准教授 岡部敦

2018年度第2回学習会報告

2018年度第2回学習会が,以下の内容で開催されました

 

テーマ:困難を抱えた子どもたちと彼らに対する自立支援

日時:2019年3月31日(日)13時~16時

場所:小樽商科大学札幌サテライト 小講義室
〒060-0005 札幌市中央区北5条西5丁目7番地 sapporo55ビル 3階
(JR札幌駅 西口から徒歩2分)

http://www.otaru-uc.ac.jp/hkyomu1/satellite/satellit6.htm

 

プログラム:

1.紫明女子学院 院長 平原政直先生
「少年院出院者の社会復帰支援にかかわる現状」

 

2.札幌琴似工業高校定時制 養護教諭 本間康子先生
「卒後・中退後の若者の生活に寄り添って考えてきたこと」
概要:貧困・虐待・非行・病気・障害…さまざまな困難を抱えたまま、高校を中退したり卒業していった若者たちに寄り添いながら、彼らがその後の人生で遭遇する新たな苦労の様子も見てきました。「学校後」から「学校」を振り返ってみたときに、学校に求められていることもおぼろげながら見えてきた気がします。3人の生徒の「その後」の物語から、「こんな学校あったらいいよね」を描き出してみたいと思います。


3.札幌龍谷高等学校 教諭 田中あやか先生
「生きづらさを抱える生徒に寄り添って」
概要:札幌龍谷学園高校には教育相談室があり、毎週水曜日以外は11:00すぎからカウンセラーが在室している。そこに来る個々の生徒にどう寄り添ってきたか。

2018年度第1回学習会報告

2018年度第1回学習会が,以下の内容で開催されました。

 

日時:2018年8月26日:14時~16時半

場所:札幌大谷大学西棟2階講義室11 当日は会場まで直接おこし下さい

講師:内田信也氏(北海道合同法律事務所)

演題:弁護士の活動から見た少年犯罪と少年審判の現状と課題:困難を抱える若者の自立に向けて

 

2017年度第2回学習会報告

2018年2月24日13時から北海道武蔵女子短期大学にて2017年度第2回学習会が開催されました。プログラムは以下の通りです。

 

2017年度北海道キャリア教育研究会第2回学習会

 

開催場所:北海道武蔵女子短期大学3号館3階333教室 

司会:半澤礼之(北海道教育大学)


■在外研究報告:13時~14時半(質疑応答含む)
岡部 敦(札幌大谷大学)
「後期中等教育の多様な形態について(カナダ研究報告)」
概要:昨年3月から7月までの期間で在外研究として滞在したカナダ・アルバータ州カルガリー大学での研究成果の一部を報告します。特に、高等学校教育段階における多様な学びの機会について、またそれらを実現するカリキュラムの特徴と生徒が学校教育をどう見ているのかについて、聞き取り調査から得られたことを報告する予定です

■休憩:14時半~14時45分

■事例報告:14時45分~16時
蒲生崇之・島澤しおり(山の手養護学校)
「病弱養護学校小学部の進路探究学習の取り組みについて」
概要:高学年の児童を対象に、「働くことについて考えよう」という単元名でPB型の学習を行いました。職場体験というプロジェクトを中心に、事前・事後学習の取り組みの様子を紹介し、その成果や課題を考えたいと思います。

2017年度第1回学習会報告

2017年6月17日(土)13:00から市立札幌大通高校二階会議室にて,以下の内容で学習会を行いました。

 

プログラム(事前に案内していたものです)

13:00-15:30 ワークショップ「キャリア教育をつくる・考える」

  • 導入として簡単な講義をおこなったあとに参加者でグループをつくり,実際に「キャリア教育」を作成するワークショップを行います。このような経験がこれまでにない方の参加も大歓迎です。

16:00-17:00 北海道キャリア教育研究会総会

 

当日のワークショップの流れ

1.講義「日本におけるキャリア教育の捉え方/キャリアを捉える理論的枠組み」

  • はじめに、「日本のキャリア教育に対する捉え方の変遷」や「プランド・ハップンスタンス理論やナラティブアプローチといった近年注目されているキャリアを捉える理論的枠組み」について講義形式で解説が行われました。

 

2.ワークショップ「キャリア教育をつくる」

  • その後、グループに分かれて「キャリア教育をつくる」ワークショップが行われました。このワークショップでは、1.参加者に「社会に出る前の自分」を思い出してもらい、そこで抱えていたキャリア形成に関わる問題をあげられるだけあげてもらう、2.その問題について、当時どんな支援が欲しかったのか、その支援があれば自分はどのように変わった可能性があるのかについてついて話し合いをしてもらう、3.その話し合いをもとに、現在の自分の立場から考えられる「社会に出る直前の若者に対するキャリア教育」に必要な視点を提案してもらう、ということが行われました。

 

企画者からの学習会まとめ

話し合いは大いに盛り上がり、予定していた時間をオーバーしてしまうほどでした。結果として写真にあるようなアイデアが出てきました。このアイデアを各自の実践に持ち帰り、さらに磨き上げてもらえればと思います。

 

2016年度第1回学習会

6月25日(土)13:30より札幌大谷大学南棟3階講義室9にて以下の内容で学習会が行われました。

 

プログラム

13:30ー    開始

13:40ー14:30   発表1「カナダ調査報告:カルガリー市のvulnerable youth 対応」岡部

14:30ー14:45 休憩 

14:45ー15:35   発表2「札幌若者応援ネットワークについて」浦野 

15:35ー15:50   休憩

15:50ー16:50 キャリア教育研究会総会

17:00ー    懇親会(場所・会費未定)

 

*会場には駐車場のスペースがありませんので、公共の交通機関をご利用ください。